ITV Sport Studios
disguiseとWhite Light Ltd.,、初のdisguiseオンセットプロジェクションマッピングTVスタジオを作成
disguiseはロンドンのWhite Light Ltd.,(White Light)と共に、disguise 2×2plusと、業界初の特許取得済みQuad-SDIビデオフォーマット変換(VFC)カード4枚をフル装備した2台の4×4proを使って、初のdisguiseオンセットプロジェクションマッピングTVスタジオを作りました。
ロンドンのテレビジョンセンターに位置するITVスタジオは、UK最大のTV番組制作・配信会社です。Paul Sudlow氏が設計したセットの1つでは、UEFAのチャンピョンズリーグやヨーロッパリーグ、フォーミュラE選手権、ラグビーのシックスネーションズのハイライト等、数々のスポーツ番組が実施されました。
Sudlow氏は、多様なプログラムに対応する可動式の多目的スポーツセットを作成しました。個別にスタジオへ運び入れることができる運搬可能なユニットが特長です。配置後、新しい超短焦点レンズを搭載する5台のクリスティDLPプロジェクターでプロジェクション・マッピングされます。スタジオフロアの1台の4×4proサーバーから供給されるプロジェクターを、スタジオギャラリーの2×2plusマスターから制御して、運搬可能ユニットを巨大なデジタルキャンバスに変えます。各サーバーに格納するショーのコンテンツに、オペレーターはダイナミックな背景をペイントすることができます。“ライブ”フィードを、スタジオギャラリーのビジョンミキサーからdisguiseサーバーへルーティングします。必要に応じて超低遅延で、再生やインタビューを背景に組み込んだり、ピクチャー・イン・ピクチャーとしてフローティングすることも可能です。
各ショー用にWhite Lightがインストール、テストしたセットアップには、バックアップおよび自動フェイルオーバー用の4×4pro×1台も含まれます。これは、ライブ環境での放送には不可欠な機能です。これらのセットと7台の巨大なLEDモニターにより、プログラムに合わせて素早く簡単に変更できる活気に満ちたセットが出来上がります。
「ダイレクトなマトリックスルーティング機能を含むバックアップおよび自動フェイルオーバー機能を含む幾つかの理由からdisguiseに決めました。間違いないパワーと一連のプロジェクションから1つのデジタルキャンバスを作成できる能力も、disguiseを選んだ理由です。」
Andy Hook、White Light社テクニカル・ソリューション・ディレクター
disguiseのセットアップスピードとプロジェクション調整ツールキットもまた、1つの番組から次の番組へ数時間で転換するスタジオワークフローの鍵です。スポーツやトークの生番組に欠かせないユニバーサル・クロスフェード、カメラとのハウスシンクとゲンロックなどもdisguiseの重要な機能です。
セットが実際に構築される前に、コンテンツデイリーでの作業を可能にするDesignerもスタジオの成功には重要であるとHook氏は指摘します。「セットは、放送の数時間前にスタジオに作られます」と彼は説明します。「使用する前に、最終的な見た目がどのようになるかをデザイナーが理解していることが極めて重要です。Designerによって、最適であると考える機器と共に、デザインに取り組み、仕様を決めることができます。ほぼプロジェクト全体で使用されたので、作成するものを正確に視覚化することができました。」
disguiseは、“極めて信頼性が高く、安定している”ことが新しいセットで実証済みであるとHook氏は言います。彼はまた、“プロセス全体を通じてdisguiseが提供した誰が見ても素晴らしい、一流のサポートにも感銘を受けました。特に、Sarah Cox、Peter Kirkup、Vincent Steenhoekによる継続的なサポートには本当に感謝しています。”
クレジット
- クライアント
ITV Studios
- コンテンツ制作者
- ショーデザイナー
-
- disguise オペレーター
Adam Power
- 照明デザイナー